4th Trip for Korea Railway 2003.03 (2003.03.21)


事業計画策定を控えた忙しい時期ではあるのだが、3連休を使って 日本人が尋ねることもない、咸白線咸白駅に行ってみようと思い立った。 咸白線というのは、太白線のうち かつて炭砿があった 咸白地区を迂回する路線で、炭砿も閉山された今では、停車する列車はわずかに1往復、事実上複線区間として機能はしているものの、ほとんどが上り貨物列車で、下り列車は 統一号と、あと週末運転のセマウル号で 合計2本のみという路線である。

おまけに、この時期は航空運賃が決して安いとは言い難く、一番安い便で UA便(日本発が夕方、仁川発が午前)。それでも、太白線自体旅客列車の本数が多いわけではないから、綱渡りの旅程である。

当日はゆっくり目覚めて部屋の中を整理し、駅前で軽食を取ってから、横須賀〜総武快速線直通の成田空港行の列車に延々2時間以上も乗車し、成田駅で下車。 時間があるので、成田山新勝寺まで往復してから、京成成田駅より芝山千代田行の電車に乗り込む。

駅周辺に売店は存在しない。金網の向こうは、整備場。(2003.03.21)

そもそも、この「芝山鉄道」というのは、地元住民への見返りのために建設された(国策)路線だが、東成田〜芝山千代田間のわずか1駅(2.2km)しかない。東成田手前で本線と分岐し、2面4線の地下駅(東成田駅)に進入する。当時はここが「成田空港駅」だったのだが、今やホームの半分は閉鎖されている状況である。ここで乗客の大半が下車し、代わりに警察官が乗ってくる。列車に警察官が乗ってくるのは、全国的にも例がないが、土地柄(過激派テロ対策)仕方がない。(*1)

この路線は 成田空港建設反対派の住民が所有する土地を避けるように建設されたため、わずかな距離とはいえ、かなりカーブが多い。急勾配を登り地上に出ると、右側にJALの整備場が見え、終点の芝山千代田駅に着く。

ところが、駅を出ると周辺には人家・商店の類は全く見当たらない。それもそのはず、芝山町の中心部から2km近くも離れている上に、日中の運転間隔は40分間隔で、芝山千代田〜京成成田間の運賃が440円という状況では、まともな利用客がいるとは思えない。駅周辺を歩いてみたが、牧場とJA(農協)しか見当たらず、あとは廃業した酒屋(自販機だけはあった)という程度である。こんなところにいても仕方がないので、次の列車で戻り、成田空港(第1ターミナル)に向かう。

UA837便の搭乗・出国手続も無事終わり、飛行機に乗り込んだが、時間帯のせいか乗客は韓国人ばかりで、日本人の姿はほとんど見られない。 客室乗務員は、男女・人種それぞれバランスよく配置されている混成部隊である。短時間の搭乗時間のせいなのか、機内食はサンドイッチだけという有様で、それもあまりの不味さに残してしまったほどである。おまけに、仁川空港着陸時には派手に高度を落としたせいか、着陸時に拍手が沸きあがった。何を考えているのかわからない。

仁川空港で入国手続を済ませ、両替を済ませてからバス乗り場に急ぐ。 実は、今までの韓国入りはすべて釜山港経由であり、バス停留所の位置関係がよくわからない。清涼里行のバスに乗車するが、運賃は6,000ウォンであまり安くないという印象を受けた。(*2)

1時間ほど走って、清涼里駅に到着する。駅に向かい、今回の日程の切符を確保する。

清涼里駅裏通りの食堂で参鶏湯(7,000ウォン)を食べた。腹一杯。

駅近くの食堂で参鶏湯を食べたが、前菜にキムチは言うまでもなく、パジャン(*3)も出てくる上に、参鶏湯も量が多い。あとはセブンイレブンで軽食を購入し、夜行列車に乗り 夜中の2時過ぎに堤川で下車する。なんでこんなことをするのかと言えば、太白線の普通列車(統一号)が、6時40分発の一本しか無く、それに乗るにはここで下車する必要があったからだ。

目覚ましをかけておいたので、寝過ごさずに無事に降りられたが、さて真夜中に降り立って 4時間をどう過ごせというのか。と思ったら、客引きのおばはんにつかまり、寝ぼけた頭で「旅人宿」と答えながら3分くらいその後ろをついて歩くと旅人宿にたどりついた。 四畳半一間で 15,000ウォン前払い。さらに 小指をおっ立てて「30,000ウォンでどうだ」と言うが(*4)、 それこそ「ちょんの間」ではないか、この値段でどんな「化け物」が出てくるかと思うと恐ろしくなり、鍵をかけて一人で床に就いた。

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(*1) (旧)成田空港駅開業前に、AE型が焼き討ちされている。

(*2) 一般バス路線の運賃が、700〜1,000ウォン前後だったので。

(*3) 韓国版お好み焼き、日本でいうところの「チヂミ」。

(*4) 「旅人宿」は、この手の売春斡旋が多いことから、「女人宿」という隠語がある。