紹興漓渚の窄軌(ナロー)
Shaoxing Lizhu Narrow Gauge in Summer 2010

架線から火花を上げ、ナローELが頻繁運行する桃源郷。(漓渚総公司 2010.07.27)

1.(はじめに)

帰任以来、妻実家へは暫く顔を出していなかったので、今回 夏期休暇を使って 浙江省方面を回ることにした。最初は温州方面まで足を延ばすことも考えたのだが、あまり無理な行程を組むときつくなるので、比較的 訪問のしやすい 紹興漓渚鋼鉄の電化窄軌(ナロー)を 回ることにした。 この路線は、すでに John Raby氏、Rob Dickinson氏が訪問済の場所で、自分も 2005年3月に訪問していたのだが、全く運行なしと言う結果に終わっていた。

そこで、南京(栖霞)方面にある窄軌路線と組み合わせて、なおかつ 青島〜揚州間の K416/3次にも乗るという かなり密度の高い日程を組んでみた。(南京(栖霞)窄軌については 別稿にて記載)

 

2.(日程概略)

07/27(火) 嘉善〜嘉興→紹興(D3105)
        城市広場→古築村(K23路)
        古築村〜漓渚総公司〜咸享糧酒廠→公交北站(K23路)
        紹興〜HGH→TAO(SC4750)
        青島市内(泊)
07/28(水) 青島→揚州(K416/3次) / 揚州市内(泊)
07/29(木) 揚州〜南京〜中医大→経天路〜南京液晶谷
        窄軌路線(小野田/海螺)撮影
        経天路→新街口→南京→上海虹橋(G7181)

*1 空港略称: HGH(杭州蕭山)、TAO(青島)

 

3.(現地概況)

紹興火車站には 何度も降り立ったことがあるので 勝手知ったるものだが、さすがに この時期は 蒸し暑いので 移動も楽ではない。漓渚儲運のヤードに行って、ND2 0277と DFH5 0381の2両を確認。すでに SYは1両残らず 姿を消していた。

紹興から 窄軌(ナロー)のある 漓渚総公司へは、23路(古築村行) に乗ることになる。このバスは 運行頻度がかなり低い(20〜30分毎の「流水線」)という印象なのだが、この日はあまり待った印象はなかった。 終点まで 3.5元(空調車)。

漓渚付近に至ると、窄軌路線が並走し、漓渚総公司で 鉄鉱石ホッパーを眺め、もう少し奥に入ると 終点の古築村。 小さな集落である。少し歩いてみたが、さすがに上部軌道に入るのは難しいと判断し、さっきの窄軌路線に的を絞る。ホッパーからガラガラ音がするので、稼働しているものと判断した。

ホッパー付近で、ナローELが貨車の入換中。(漓渚総公司 2010.07.27)

踏切詰所の職員が 少し動いているので、粘る作戦に出る。12時40分に 続けざまに 2本の列車が パンタグラフから青い火花を散らしながらやってきた。ホッパー周辺での入換光景を眺めるが、ほんの数分で 空車を積車に繋ぎかえ、あっという間に 工場に戻っていってしまった。

2本目が工場へ行くのを撮影したその時、3本目の列車が また青い火花を上げてやってきた。 この路線、複線区間となってはいるが、まさかこんなに頻繁に列車が運転されようとは思っていなかった。 言いようは悪いが、まさに「入れ食い」 状態である。少し 漓渚球団廠へ戻ったところが、山並みを背に 雰囲気のある写真が撮れる。バス停もあるので 日差しを避けるのも問題なし。

長閑な光景の中、鉱石積窄軌列車が通過する。(漓渚総公司 2010.07.27)

それにしても、蒸し暑いことこの上ない。 この時期の華東地域の暑さは想像を絶するものがあり、水分補給を事前に想定して ポカリスエット(粉)を 持っていき 水に溶かしたのだが、それすら すぐになくなるばかりか、かえって汗をかく始末。 さらに 戻った 咸享糧酒廠近辺で数枚撮って、15時前には撤収してしまった。

 

4. (むすび)

紹興漓渚といえば、それ以上に 近年まで 蒸機牽引の貨物列車が運転されていたことで知られていた。自分が訪問したときは、SY1447, 1536, 1570 (2006年に SY1642が 杭州鋼鉄から移籍)、それぞれが交代で運用されていたが、電力事情が悪かった時期は 朝の上り(6〜7時台)と 夜の下り(21時台)しか運行されていないこともあったほどで、意外に撮りづらい路線としても知られていた。

白眉の撮影地は、籃湖風景区の鉄橋で、ここを渡る蒸機の姿は 煙が薄くても絵になった。Rob Dickinson氏の作品が有名だが、個人的には 上游型蒸機は バック運転も絵になるので 好きな一枚である。

秋晴れの下、SY1642牽引の貨物列車が河を渡る。 (紹興〜漓渚 2006.11.05)

 

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